ハンドメイドの「お金の管理」というと、売上管理が気になりますか?
今回は売上管理ではなく、出ていくお金「経費」をハンドメイド専用の銀行口座で管理していく方法を、私の場合を例にご紹介していきます。

銀行口座はハンドメイド専用でなきゃダメなの?

もし家計やプライベートと一緒だと、そこからハンドメイドの支払いを抜き出すのは大変な作業だよ。
なにより私は、ハンドメイドの入出金のすべてをスマホの口座明細に残したい!のです。
そうすると何がいいかというと、
- 何に使ったか一目瞭然
- お金の使い方を客観的にチェックできる
- 計画的に考えるようになる
私は以前、材料などを何年も先の分まで買いだめしたり、まだ思いつきの段階の企画なのに材料を揃えちゃったりと、無計画で暴走ぎみなところがありました。
それがコロナで収入が減ったのをきっかけに、活動内容と経費を見直すことになったのでした。
この記事があなたにとっての「お金の管理」の参考になりましたら幸いです。
ジャンプできる目次
「お金の管理」5点セット
ハンドメイドの入出金のすべてを、スマホの口座明細に残したい!
というミッションのために、私が使っている「お金の管理5点セット」がこちらです。
- 2つの銀行口座(ハンドメイド口座とプライベート口座)
- デビットカード(ハンドメイド専用)
- クレジットカード(ハンドメイド専用)
- 帳簿(エクセル家計簿)
- ノート(普通のやつ)
2つの銀行口座
インターネットバンキングとネット銀行
私のハンドメイド口座とプライベート口座は、インターネットバンキングとネット銀行です。
インターネットバンキングは、紙の通帳を使わない代わりにWEBやスマホで利用する口座です。
ネット銀行も同じですが、ネット銀行はそもそも店舗も通帳もない銀行です。
どちらもスマホのアプリで24時間365日、口座開設、振込み、入出金明細の確認、住所変更など取り引きや変更がネット上で完結できます。
また、すでに持っている紙の通帳をインターネットバンキングに切り替えることもできます。
インターネットバンキングが気になってきたら、こちらの記事もどうぞ。
2つの口座の使い方
プライベート口座は仲介役です。
ハンドメイド口座から経費を端数まで正確な金額で現金で出金するとなると、硬貨がからんでくるので、それだと銀行店舗内のATMに行かなくてならないのでちょっと不便です。(コンビニATMは紙幣しか入出金できないので。)
そこで経費はハンドメイド口座から、プライベート口座にスマホで送金します。
そうするとハンドメイド口座に正確な金額で経費が明細に残ります。(これが私のやりたかったことです!)
そして欲しかった現金は、ついでの時に近所のコンビニATMでプライベート口座から引き出せばOKです。
経費を現金で支払ったとき
支払いに現金しか使えないときや、プライベートのものと一緒に購入したときに、とりあえず立替えてあとでハンドメイド口座からプライベート口座へ送金します。
イベントの売上げ金の入金
イベントの売上げ金は硬貨が多くて端数がでますよね。
先ほども言ったように、硬貨の取り扱いは銀行店舗内のATMだけなのですが、極力行きたくないのです。
だって往復の交通費がかかってしまいますし、半日潰れてコスパが悪すぎます。
なので、プライベート口座からハンドメイド口座へスマホで送金して完結させます。
売上げ金の現金は、ついでの時に近所のコンビニATMでプライベート口座に紙幣だけ入金して、硬貨は買い物に使います。
ハンドメイド口座の残高が足りないとき
クレジットカードの引き落としに、一時的に残高が足りない時もあるので、そういうときに送金しています。
デビットカード
デビットカードの特徴
デビットカードは、銀行が口座を持っている個人に発行しているカードで、発行には審査がありません。
口座開設と同時につくれますし、あとからでもつくれます。
買い物の支払いと同時に口座から引き落としされます。
なので口座に残高がないと使えませんからそこは注意です。
デビットカードの使い方
即時引き落としなので、買い物の1件1件が口座明細に残ります。そしてメモ機能で何を買ったか入力します。(これがとってもわかりやすいんです。)
また同時に「帳簿に記帳」「ノートにレシートを貼る」これで作業は完璧です。
クレジットカード
クレジットカードの特徴
クレジットカードは、デパート、スーパー、商業施設、銀行、通販サイトなどで発行していて、それぞれ特典がいろいろです。
また、申込みには審査があります。
銀行の引き落としは、買い物1ヶ月分を合算して翌月または翌々月になります。
クレジットカードの使い方
クレジットカードの引き落とし先は、ハンドメイド口座を登録しましょう。
銀行の口座開設と同時に、クレジットカードもデビットカードも申込むのが手間がないかと思います。
支払い方法は一括払いがマストです。分割払いやリボ払いはやめましょう。この手数料を削減できますよ。
1ヵ月分の合算で翌月引き落としだと、1ヵ月の間に何を買ったか忘れてしまいがちです。
なので買い物したその日のうちに「帳簿に記帳」「ノートにレシートを貼る」を忘れずにやるようにしています。
口座明細についてはメモ機能の文字数の制限で、買ったもの全部は入力できなくて、そこがちょっと残念です。
帳簿
帳簿として私が使っているのは簡単なエクセル家計簿です。以前はおこづかい帳に手書きしていました。
私は毎年確定申告をしていますが、開業届は出していないので帳簿は自由な感じで記帳しています。
とはいっても、経費は勘定科目をつくってキチンと仕訳しています。
いずれはクラウド会計ソフトを使いたいなと思っているので、仕訳には慣れておきたいです。(使い始めたその時はまた記事にしますね。)
経費の勘定科目につては、こちらの記事もよかったらご覧くださいね。
ノート
ノートはレシートを貼っておくために使います。
買い物をしたら「帳簿に記帳」「ノートにレシートを貼る」。その日のうちにやるのが結局一番効率がいいです。
また、レシートや領収書が無い場合は代わりに出金伝票に手書きして、同じく帳簿に記帳してノートに貼りましょう。
出金伝票は100円ショップで買えます。
経費が多いかもと悩んだら
経費に優先順位をつけてみよう
ハンドメイドで出ていくお金が多いかもと気になったら、経費の節約が頭に浮かぶと思います。ではどこをどうすればいいのでしょうか。
あなたにとって今何にお金を使うことが必要なのか優先順位をつけてみませんか?
例えば、
- 資格取得やスキルアップのために自分へ投資
- イベントにたくさん出店して経験値を積みたい
- アイコンやショップカードを外注してショップの見た目を素敵にしたい
- 作品撮影の備品にこだわりたい
- 新しい素材を試したい
- 道具を新調したい
- サロンに通って他の作家さんたちと繋がりたい
資格やスキルは作品のクオリティーの元になるので必要な投資です。(私も随分投資してきました。)
材料の品質だってこだわりをもって厳選して購入したいところです。
なので、本当にお金を使いたいところにお金が使えるように、優先順位の低いところを見直すことからはじめてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがだったでしょうか。
どんな経費をどれだけ使っているのかを知ることで何か変われるかもしれません。
ぜひ入出金をひとつの口座にまとめて、口座明細とにらめっこしてください。
そして、「これはこういうふうなことで必要な出費だった。」と自分に説明してみてください。
口座明細はお金の可視化、説明は使い道の言語化です。
可視化と言語化することが、お金の管理の意識を高めると思います。
「○○にお金を使って良かった。」と思えるお金の使い方をして、これからも長くハンドメイド活動をしていきましょう。