ハンドメイド作家に向いている人の一番の特徴は、オリジナリティを探求できる人ではないでしょうか。唯一無二の作品をつくっていく情熱と強い意志があって、それとものづくり以外のことでも楽しみを見つけていける、そんな人物像が実は私の理想でもあります。
ハンドメイド作家は自分が主導で決定権も責任もすべて自分です。技術やセンスを常にアップデートして、さらにマーケティングや雑務など、たくさんのやることをキホン一人でこなしていかなければならないなど、なかなかハードな職業です。
なのでそんな忙しくて大変なことも全部ひっくるめて楽しめる前向きな人が結局長くハンドメイド活動を続けていけるのかな、と思います。
この記事ではそんな「ハンドメイド作家に向いている人の特徴」を、これまでの私自身の体験や出会ってきた作家さんから学んだことをもとに語っていくので良かったらお付き合いくださいね。
この記事の目次
ハンドメイド作家に向いている人の特徴
唯一無二の作品をつくっていける
作品を販売するうえで品質と独自の個性で「唯一無二の作品」をつくっていけることが一番大切です。
でもそもそも土台となるスキルがなければ独自の個性を表現するのに苦労するかもしれません。土台となるたくさんの引き出しを増やす努力も必要になってきます。
本で学んだり、セミナーに参加したり新しい技法を取り入れたり、いろいろなことからインスピレーションを得てアイデアをためて模索して、またスキルアップのための資格を取ることで自分に自信がつくなら、それも必要かもしれませんね。
自分で考えて決められる
何事にも自分で答えをだして決断することを自由で楽しいと思える人はハンドメイド作家に向いているのではないでしょうか。
それは失敗こそ学びになることを知っていて、好きな道(ハンドメイド)だからこそチャレンジャーでいられるのだと思います。
反対に今までやってきて成果がなかったことや学びにならないと判断したこと、どうしても苦手なことは手放すことを決めていいと思います。私のことで例えれば、プレゼント企画、イベントでのショップカードのバラまき、SNSの更新、作家仲間のお付き合い。空いた時間はリフレッシュに充てて健康的に過ごします。
困難と向き合う覚悟がある
ハンドメイド販売の昨今はライバルも多く厳しい世界です。いろいろな迷いや悩みがいつもついて回ります。
でも困難があることを承知して向き合う覚悟があれば、たいていのことはどうにかなるものです。
困難を想定しておくことも向き合い方や解決の備えになりますよ。
メンタルが柔軟
メンタルは強くというより柔軟でいるのが強みになると感じます。イメージでいうと、「自分の課題ではないことはしなやかにかわして大事なことだけしっかり受け止める」みたいな感じです。
私は以前ハンドメイド作家のお仲間に「心臓に毛が生えてる」と言われたことがあって、自分でもメンタル柔軟だな、と思っています。そんな私のモットーは、
- 他人の嫌な言動はスルーして自分の中に取り込まない
- ダメージを受けても動揺は見せずにポーカーフェイス
- 自分の主張は聞かれたときだけ静かに語る
- やりたくない依頼はやんわり口調でお断わりする
また、物事はいつも「自分の課題」なのか「他人の課題」なのか仕訳して、自分の課題にだけ取り組み他人の課題はノータッチを貫きスルーしてかわします。「柳に雪折れなし」ということわざも好きです。
販売に関する法律があることを知っている
ハンドメイド作品の販売では、知的財産権の著作権や商標権、肖像権などを正しく理解することが必須ですよね。
なので他の作家さんで、えっ?っていうような作品を目にするとついつい「大丈夫かなぁ」と、心配になりますが、それは買う人がいるから売る人が成り立つ仕組みで、模倣は永遠に無くなりはしないのだろうな、と思ってしまいます。
マーケティングの必要性をわかっている
商品を売るための方法を研究、調査をするのがマーケティングです。
世の中の商品はみんなマーケティングをしていますので、ハンドメイド販売でも特別なことではないです。
どんなお客様に届けたいか、どの場所で売るとそのお客様に届くのか、そのお客様に知ってもらう宣伝方法は何なのか、そもそも需要はあるのか...。
需要があるかと言われることは悩ましいです。だって需要がないと分かっていながらつくりたくてつくってしまうのですから...。
「マーケティングのやり方も分からないし要らないでしょ。」と突っぱねることもありですが、「ちょっと気にしてみよう。」「本を読んでみよう。」など、ちょっとした好奇心から何かが変わるかもしれないと思いたいです。
長く続けていくという強い意志を持っている
こんなに想いを込めて作品をつくってもすぐには売れないことも経験済みでよーく分かっています。
minneは現在88万件を超える作家・ブランドによる1500万点以上の作品が、販売・展示されている。minne公式サイト「minneで売りたい」
出典:minne公式サイト
数字が現実を物語っていますね。こんなにたくさんの作品の中から「あなたの作品が欲しいです!」と言ってくれるお客様に出会うまで、いったいどれだけの時間が必要なんでしょうか。
それは誰にもわかりませんが、辞めてしまうことはいつでもできて、だからこそ辞めずに続けた人だけがその答えの瞬間に立ち会えるので、やっぱり長く続けていくという選択肢を選ぶのだと思います。
長く続けていく強い意志というよりは、その先が見たい欲求なのかもしれません。
まとめ
いかがだったでしょうか。
「好きこそものの上手なれ。」ハンドメイドが好きで作家活動を楽しめる人が純粋に「向いている人」なのかもしれませんんね。
そしてハンドメイド作家の現実はこれから先もっと厳しくなっていくのか、それともいずれ淘汰されていくのか、この先のことが見たいのならやっぱり長く続けていかないとですね。