こんにちは。ハンドメイド作家のととたまです。
北海道で最大のハンドメイドイベントといえばサッポロモノヴィレッジですが、出店してみたいと思っていても「売れないかも...。」と不安で、なかなか出店の決心がつかないでいますか?
だとしたら「初出店は売れないのが普通」「出店料は勉強代」と思って、あなた自身のハードルを下げてみてはどうでしょうか。
私は第一回開催から数えて9回出店していますが、1回目と2回目は全く売れずその経験が方向性を考えるきっかけになりました。そしてここ数年ありがたいことに売上げは安定しています。凄く利益があるというわけではないですが来年度分の材料は余裕で買えています。
この記事では、私がモノヴィレッジで地道に奮闘してきたことを「売れる仕組みガイド」としてまとめてご紹介していきますね。
モノヴィレッジの出店を迷われているあなたのお力になれますように。
ジャンプできる目次
売れる仕組みは「看板商品」と「継続出店」
あなたの作品の中で一番人気のある作品を、ショップの看板商品として強化しませんか?
看板となる作品を推していくことで、他の作品も引っ張られていく構図が理想だと思うのです。
看板となる作品は、売っていくという本気度を込めて「看板商品」と呼んでいくことにしますね。
今すぐ「看板商品」を決めよう
「看板商品」はモノヴィレッジ公式サイトと当日のパンフレットに載せることに意味があります。
なのでモノヴィレッジ出店募集前に「看板商品」の作品を決めて写真を撮っておいてくださいね。
以下は「看板商品」を決めるときの注意点です。
適正価格になってる?
「看板商品」は適正価格になってますか?ちゃんと利益は出ますか?
もう一度あらためて必要経費を計算してキチンと利益が出る価格か確認しましょう。
たくさん売れても利益にならないなら元も子もないので。
量産できる?
「看板商品」でおもに利益を上げたいので在庫はたくさん用意したいところです。
制作に時間がかかり過ぎる作品は量産が難しいのでそもそも「看板商品」向きではないですが、作業を効率化できれば解決できるかもしれません。
定番にできる?
継続してつくって売っていくことで「看板商品」のファンになってもらえる可能性が高くなります。
定番にするには材料の安定した仕入れ先があるのと、あなたが飽きずにつくっていけるかが重要です。
「看板商品」をつくり続けることが苦痛になってしまうことだけは避けたいです。
「看板商品」の写真で出店に応募しよう
先ほども言いましたが、「看板商品」はモノヴィレッジ公式サイトと当日のパンフレットに載せることに意味があって、それはすなわち宣伝です。
なのでモノヴィレッジの出店申し込みには毎回同じ「看板商品」の写真を添付しましょう。
毎回繰り返し掲載されることで、「この作品はあのショップだね。」と少しづつ認知してもらえるようになります。
写真については気をつけることが2つあります。
- 応募写真は同じもの使い回さず、毎回撮り直す
- パンフレットの小さいサイズでも作品が何なのか認識できるように撮る
モノヴィレッジ公式サイトでは作品画像をズームできますが、パンフレットは写真のサイズが1.2cm×1.2cmでめちゃくちゃ小さいです。
なので作品が映えるように背景はシンプルなほうがいいと思います。
継続して出店しよう
1回目の出店で思ったほど売れなかったとしても落ち込まないでください。
モノヴィレッジの来場者は毎回2万人以上いますが、その全員があなたのブースに立ち寄れたわけではないと思います。
回りきれなかったり見過ごしたお客様がいたはずです。
また、今回会場に来れなかった方や、そもそもまだモノヴィレッジを知らない方など、まだまだあなたの作品に出会っていないお客様がいらっしゃいます。
そんなお客様があなたの作品に出会えるのは次の出店か、次の次の出店かもしれません。
なので継続して出店して、出会いの可能性を高めましょう。
モノヴィレッジ当選のコツ
モノヴィレッジの選考については、開催当初は「審査」だったように記憶していますが、2024年の当選のメールには「抽選の結果」と書かれていました。
「抽選」ということはもう運でしかないですね。
ただ私はずっと「審査」だと思い込んでいたので次のことに気を付けていました。
- 応募写真は、同じ作品を構図を変えて毎回撮り直す。
- 説明文は制限の文字数いっぱいに書く。
- 出店の応募締切日(のちの出店料の振込みも)など、期限には余裕をもつ
もし選考方法が「抽選」だとしても、写真と説明文は手を抜かないことがやっぱり大事だと思います。
写真は同じ作品を毎回構図を変えることで、出店の本気度(真剣味)と向上意欲を伝えたいという意図を込めています。
それは説明文に関しても同じで、せっかくお客様へアピールできる場なので、制限の文字数いっぱいに文言を全力で考えましょう。
また、諸々の締め切り日については早め早めが鉄則です。
これは当選後のことになってしまいますが、出店料は当選通知の5日以内には振込みします。
振込みは早ければ早いほど運営側には助かることだと思うので、協力していきましょう。
売れる仕組みの番外編
集客
集客についてはモノヴィレッジ事務局がTVなどで宣伝をしますが、それだけに集客を頼よるのはちょっと違う気がします。
主催者と出店者が一丸となって開催を盛り上げていくのがイベントの醍醐味と思うのです。
なので自分のブースへ一人でも二人でも呼べるようにアクションを起こしましょう。
Instagramはハンドメイドと相性がいいのは言うまでもないですよね。
また本気でInstagramで集客するならプライベート投稿と混ぜこぜは無しです。
そしてモノヴィレッジ公式アカウントをフォローしてハッシュタグを自分の投稿にコピペします。
投稿は以下のようなタイミングが効果的かなと思います。
- 当選通知がきたらとりあえず告知
- 開催1か月前にブース位置のお知らせ
- 制作の様子
- 開催10日前にブース位置と出品作品の紹介
- 開催前夜にブースのディスプレイ画像
- 初日終了の夜に人気だった商品の紹介
- 終了の翌日にお礼の投稿
私自身は前回、2番、3番(3回)、7番を投稿。今回は、4番と7番。(ちょっとサボっちゃいました。)
それと、決してSNSのフォロワー数を上げることを目標にしないでください。フォロワー数に囚われるとしんどくなっちゃいますよ。
頑張るところはSNS投稿ではなく作家活動です。
SNSが苦手なあなたへ
白状すると実は私、SNSが苦手です。
さっきまで、「集客はSNS!」みたいな強気発言と矛盾しますが、投稿を定期的にとか負担に思ってしまうのです。
もしあなたもSNSが苦手でしたらムリはせず、投稿が何ヶ月空いても、フォロワー数が少なくても気にしないでおきましょうね。
投稿の頻度とフォロワー数は比例傾向にあるので、これはもう仕方がないですから。
なので、たまの投稿でよしとして、一緒にマイペースでやっていきましょう。
紙媒体もまだまだ有効
モノヴィレッジ出店者にはフライヤー(チラシ)が割り振りされますので有効に配りましょう。
私の場合のコロナ以前の話をすると、カルチャースクールで講師をしていたときは受付にチラシを置いてもらいました。
また、手芸屋さんで教室をしていたときには、チラシにプレゼント券を付けてみました。が、会期中プレゼント券を持ってブースに来た方は無く、プレゼント作戦は失敗でした。
今は講師はしていないので、良く行く手芸屋さんや雑貨屋さんなどにチラシを置いてもらえないかお願いして回っています。
ショップバッグ
ショップバッグはイベントに必要なアイテムのひとつです。
100円shopに可愛いものがいっぱいあって、ブースの雰囲気に合わせて選ぶのも楽しいですよね。
また、ちょっとしたオリジナル感がほしいのでしたら、手を加えてみてはいかがでしょうか。
私はAmazonで買った無地の手付きの紙袋に、ショップ名と可愛い柄をスタンプして作っています。
それを通路からも見えるところにさげると、2ブロック先くらいからも見えて、ちょっとしたアピールになりますよ。
ショップカードとQRコード
お買い物をしてくださったお客様にお渡しするショップカードにQRコードは必須です。
私の場合はminneショップのQRコードを入れたオリジナルデザインを印刷屋さんに発注しています。
ブースにはminneショップのQRコードを掲示していて、それは自宅のプリンターで印刷です。
以前はご自由にお持ちいただけるショップカードも用意していましたが、趣味で集めるだけの人が多いと感じて随分前からショップカードは配っていません。
何十年も作家活動をしてきて、お問い合わせとかminneで購入されるとか、効果が無かったんですよね。
なので、minneのPRは「ブースにQRコードの掲示」と決めました。印刷代の経費も削減できますしね。
キャッシュレス決済
キャッシュレス決済はハンドメイドでも進んでいくのでしょうか。
私としては、導入したところでつり銭の用意が要らなくなるわけではなく手数料もかかるので、今のところは導入はないなと思っています。
ですがこのところキャッシュレスをお尋ねのお客様もたまにいらして悩みどころです。
出店規約と出店概要をよく理解すること
規約と概要はよく読んで理解しましょう。
「それは売れる仕組みと関係があるの?」と思われるかもしれませんが、あるんです。
ルールは守って当たり前だからです。
ルールを守らないということは、自分本位気質なのかなとも思います。
自分本位ということは周りに気配りができないということで、そうなると接客では致命的ですよね。
これはハンドメイドイベントに限らず、ECサイトでも委託でもどの販売場所でも同じです。
ECサイトでいうなら、お客様からのメッセージはその意図を文言から読み取らなくてはならないですし、委託では委託先のスタッフさんと良好な関係を築くために気配りが必要になってきます。
そういったどれもこれもが、ルールを守ることが前提の上に成り立つ、コミュニケーションのテクニックだと思うのです。
また、規約は改定されることが多々あるので、毎回必ず目を通しましょう。
ちなみにモノヴィレッジは、出店者マニュアルが第11回目からは紙ではなくPDF(WEBサイトでの閲覧)になりました。
まとめ
いかがだったでしょうか。
私が考えるモノヴィレッジで売れる仕組みは、「看板商品」の写真で毎回応募、継続出店で認知度をあげていく」でした。
考えてみたら売り物をつくれるって誰にでもできることではないですし、あなたも私も恵まれたものを持っているのかもしれません。
とはいえ、初出店は赤字の心配がぬぐえませんが、何かに吹っ切れたら是非出店してみてくださいね。