委託販売をやってみようと委託先をいろいろ探していると、委託料や手数料など様々で「相場っていったいいくらなの?」と、調べれば調べるほど分からなくなってきますよね。
ハンドメイド作品の販売を委託先にお願いする場合の手数料の相場は30%~60%のようです。(私も実際に30%でした。)
ただ委託料の相場についてはショップの立地や経営規模などによって異なっていて、0円~数万円とかなり幅があります。
この記事では、委託先を探しているあなたの参考にしてもらえたらと思い、私が過去に委託していた委託料ありと委託料なしの2つのショップの体験談をゆるゆるとお話しをしていきたいと思います。
この記事の目次
委託料あり、好立地のショップ
私が数年前にお世話になった委託先は市内一等地のビルの1階。店内は洗礼された内装でキラキラとしてまばゆく、天井も高く広々とした都会的な空間のショップでした。
レジを担うスタッフさんは、若くて綺麗なお姉さまたちで接客のプロです。
作品のディスプレイもすべてスタッフさんにお任せでセンスが凄い。在庫管理もそつがありません。
主催するショップにネームバリューがあるので、「ここにあるものならどの作品も間違いないね。」みたいな感じでお客様はお買い物をされているようでした。
このショップは1年間のだけのPop-upショップだったので今はもうありませんが、この出品経験で私は委託販売の厳しさを知りました。
作家には厳しい現実
集客力のあるショップは地代、設備投資、人件費がかかっていることをお忘れなく。
このショップで厳しかったことは以下の通りです。
- 好立地で集客力があるので当然委託料が高額
- 納品の必須条件が200個以上、もしくは総額30万円以上
- 売れた実感は嬉しかったけど、結果利益はほぼゼロ
このPop-upショップに1年間で5回出店、その都度200個の納品は本当に大変でした。
なので委託期間を終えたら燃え尽き症候群になると思っていましたが、実際はそれに加え夢見心地のフワフワ感が入り混じって、ちょっと興奮ぎみの不思議な感覚が続きました。でもそれもつかの間、後日委託先から売上げ報告をもらい利益がほぼゼロと分かって凹みました。
こんな委託先はもうこりごり?
たとえば、「もしこのショップが復活したらまた委託しますか?」と聞かれたら、「もうこりごりです。」と即答はしないんじゃないかと思います。
「またやりたいかも。」と思う気持ちがちょっとあって、悪魔的な魅力がヤバいって感じます。
委託料なし、バザー気分のショップ
そして私が今お世話になっているショップは、先ほどとは真逆のショップです。
場所は郊外のホームセンターに隣接している手芸&画材屋さん。店内の一角に長テーブルと衝立をずらーっと並べたアットホームでバザーっぽいところがお気に入りです。お客様も気軽にふらっと寄れてお買い物を楽しまれているようでした。
実は、目的は在庫処分
私がこちらに委託している作品は、実はずーっと以前からの売れ残りが中心で、ぶっちゃけ在庫処分セールです。
とはいえ材料費も制作時間もそこそこかかった作品たちなので超お買い得です。実際お客様に結構気に入っていただけました。
ショップからのお知らせに「良く売れている価格帯は○○円~○○円です。」とあったので、値付けは素直にその通りにしました。
お客様が買いやすく、私も在庫が減って、ショップも賑わい、みんながWin-Winです。
お客様像を想像する楽しみ
私のハンドメイド販売の主軸はminne[ミンネ]ですが、お客様の年齢層を判断するにはお名前の感じでお若いかご年配かの区分がやっとです。
対面販売だとそこは一目瞭然ですね。
では委託販売は?
お客様の買いやすい価格帯のショップは、ご家族で気軽に見ていただけて、お子様がお小遣いで買いに来るかもしれません。想像するとほっこりしてきますよね。
また街の中心部のショップは、アクティブな年齢層のお客様を想像します。特別なプレゼントを求めて来られるかもしれないですし、カップルがデートの途中で寄ってくれたりとか? どんどん妄想が膨らんで楽しくなってきてしまいます。(私だけ?)
自分に合った委託先選び
どの作品をどんなところで売るの?いつまでに幾つつくれるの?
私は活動の場所を探すときこんなことを考えて自問自答しています。
それはその委託先の購買層を知って効率よく出品するためで、そもそも制作に追われるのが嫌だし、在庫が大量になっていくのも懲りたし、心穏やかに長く作家活動をしていきたいのがポリシーだからです。
委託先の選択は、ショップに実際に足を運んでみて雰囲気や価格帯が自分の作品に合っているか、また委託の規約が納得できる内容かによると思います。
とはいえ、やってみなければ分からないことは多々あるので、行動あるのみです!
まとめ
いかがだったでしょうか。
私の委託体験談は参考になったでしょうか。
委託販売に限らず活動のしかたも考え方も作家さんそれぞれなので、無理のないあなたに合った活動スタイルを見つけてくださいね。
私に合ったスタイルは「おうちでゆるゆる、時々冒険」です。おかげさまで今もゆるゆると居心地良くやっています。
では、またね。